『スカイハイ2』勧善懲悪は陳腐

怨みの門を訪れた死者は、3つの選択を与えられる。
1.死を受け入れて天国に行き再生を待つ。
2.受け入れずに霊となって現世を彷徨う。
3.現世の人間を1人呪い殺し、地獄へ行く。
昨年放映の1stの10名の死者の選択の内訳は、
1.5名 2.1名 3.3名(内2名はカップル)、
そして最終回で釈イズコの後継の門番になった者1名であった。
現在放映中の2の第3死まで終了時点では、
1.3名(内2名は幼い姉妹)3.3名、である。
番組プロデューサーは放映開始前に、マスコミに向けこうコメントしている。
「前回の放送の時に周囲から感想を聞いたり、HPに寄せられる意見を見たりした。それらの中では、世相を反映してか、勧善懲悪を求めるものが多かった。(中略)2ではもっと視聴者が見たいような選択が増えると思う」
(04年1月12日付 東京スポーツより)
1stで1.の選択をした死者は、ほぼ全員が逡巡の末、再生の道を選んだ。
それは大きなカタルシスがあった。
勧善懲悪の復讐劇など陳腐なだけだ。