メロン記念日〜灼熱天国〜 1

「ヨコハマ線買い出し紀行 第12話」
辛丑 二黒大安 重陽 曇

前回参内時のご指示により、本日は令旨の書の交付のみ、午後からごゆるりと
おいでください。とのコトだったので、その通りにした。
だが、事務方との連絡に不首尾があったようで、蔵人に足止めされた。
これが第一の不快。
どうにか、令旨の書の発行を受けたものの、有効期限が乙卯までになっていた。
本年の長月乙卯は祝日であり、壬戌までの期限でないと困るのである。
有効期限の書き換えを交渉したものの「それは新中納言様直筆の書で書き換えに
中納言の印が必要であるから、日を改めて参内するように」などと寝ぼけた
コトを言う。「本日は書の発行のみ次回参内が壬戌なのは、新中納言直々の指令
なんですよ。余は駿河国出向中の身、平日に参内はできない。あんたも分からない
人だねぇ!判官の誰でもイイから今呼び出して、書き換えをしろ!!」
と思わず声を荒げてしまった。大人気なかった、と今は反省している
二件の不快を乗り越え、国府を下がるとその足で横浜線みなとみらい線
乗り継ぎ横浜BLITZへと向かった。(つづく)