「蟹工船」読書感想文(のようなもの)

「第8回SGM(ウラオモテ)連動企画」

甲辰 五黄赤口 晴時々曇

この国では、真面目に働けば少なくとも人並みの生活が出来る。
と、いうのは高度成長期から20世紀末までの話であった。

中高生の頃、21世紀は『バラ色の未来』だと信じていた。
確かにITなど、科学技術は目覚しく発達したが、
若者がプロレタリア文学の「蟹工船」を貪り読み、
通り魔大量殺人の超凶悪犯罪者が、ある種の憧憬の的となり、
一部に共感を持って語られるという暗黒社会になったのは、
全くの想定外であった。

閑話休題。これまで何方の書評でも触れられていなかったから
当然知らなかったが、まさか「アッー!」なシーンがあるとは
思わなかった。本当にビックリした。
その描写は、文学性の点において、太宰、三島と遜色ないと思った。
無論その点だけを論ずるのは、作者にとって本意ではなかろうが。

グイグイ読ませるのは、やはり後半からクライマックス。
現代の底辺(ハケン)労働者が、「オレ達と同じだ…」と感動する
気持ちがよく分かった。
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