2009-07-19 金のない悲劇、金のある悲劇 甲子 九紫赤口 曇評論家の立花隆氏による、田中角栄元首相に関する本を、図書館で借りて改めて読む。テレビドラマ『ハゲタカ』のいうところの「金のある悲劇」とは、具体的には、現在のリアル社会でのホリエモンや村上ファンドやその亜流者たちを指しているのだろうが、エグイ金造りを行ない、天下を取り、総理退任後ますます派閥を拡張し、ついには影の総理、目白の闇将軍と呼ばれるに至ったが、最後はよもやの裏切りで全てを失った角さんこそ「金のある悲劇」をもっとも体現した人物であろう。そう思った。