金のない悲劇、金のある悲劇

甲子 九紫赤口 曇

評論家の立花隆氏による、田中角栄元首相に関する本を、図書館で借りて
改めて読む。

テレビドラマ『ハゲタカ』のいうところの「金のある悲劇」とは、
具体的には、現在のリアル社会でのホリエモン村上ファンドやその亜流者たち
を指しているのだろうが、エグイ金造りを行ない、天下を取り、総理退任後
ますます派閥を拡張し、ついには影の総理、目白の闇将軍と呼ばれるに
至ったが、最後はよもやの裏切りで全てを失った角さんこそ「金のある悲劇」を
もっとも体現した人物であろう。そう思った。