地下700mからの奇跡の生還

丙申 七赤友引 曇

 チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山に閉じ込められた作業員33人の
救出活動は、13日午後(日本時間14日未明)も続き、16人が地底から
生還した。救出作業のペースは開始直後に比べて加速し、ピニェラ大統領は
全員の救出は同日中(同14日午前中)にも完了するとの見通しを示した。
 事故発生から69日ぶりに救出された作業員は、待ちわびた家族らとの
再会を果たし、現場は大きな歓声に沸いた。鉱山事故で人がこれだけ長期に
わたって地下に閉じ込められ、生還したのは極めて異例。
 救出は当初、1人当たり約1時間かかると見込まれていたが、
作業が進むに従って助け出されるスピードは加速。ピニェラ大統領は
同日午前の記者会見で「全員の救出は予想していた時間より早まる
だろう」と述べた。
 最初の「奇跡の生還」となったフロレンシオ・アバロスさん(31)が
特殊カプセルで引き上げられたのは同日午前0時(同13日正午)すぎ。
現場で出迎えたピニェラ大統領は「人類史上、比肩するものがない」と
述べて、空前の救出作戦をたたえた。
<a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101014-00000003-jij-int">14日にも全員地上に=地底の作業員、相次ぎ生還―歓声に沸く救出現場・チリ</a>
(時事通信 10月14日(木)0時26分配信)