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「鴫宮の手記-杉野伊勢守物語 第二十二話」
庚戌 五黄先負 晴

(ザ・シギミヤタワーにて、伝聞)
06:30、私邸。朝の来客なし。
07:00、起床。
10:50、発進!
11:45、相模国府到着。
12:00、従四位下左衛門督、小松原様に10度目の拝謁。
左衛門督は次のように伊勢守に告げた「6月19日の歌姫代変わりは、
口に出すのも恐れ多いおカミが決裁し関白の名で発布された以上は、
異議を申すことができぬのは言うまでもないが、後段の貴殿の訓示に疑義が
あるのではないかと一部で問題になっている。
詳細を説明されたし」と問われれば、杉野勢州(伊勢守)答えて曰く、
「右近中将兼2代目がご病気だというのはご本人のブログにも書いてある
通り事実であります。2代目を悪く言えば09年2月8日以来の思い出が
否定されることになり、またほんとうに病気なのですから、これ以上ご負担
をかけないのは、元臣下としての最後の優しさなのです。そして私は
2代目のために時間とおカネを割いたのではなく全ては自分のためでした。
私は負けることが大嫌いで勝つために右近中将を2代目の神輿に担いだ…
そして今またこの世界でテッペンを取るために担ぐ神輿を換えた。
換える以外の選択肢は私にはなかった…ただそれだけの事なのです」と。

13:45、北方に進路を取り、漂流教室に向かう。
(了)
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